甲状腺内分泌疾患

甲状腺専門外来

当院は日本甲状腺学会認定専門医施設です

 

甲状腺専門外来 診療担当医表

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※予約制

 
午前 年森 佐々木 年森 佐々木
(1、3、5)
年森 年森(第2・4)
午後 年森
佐々木
(1、3、5)
年森
佐々木
年森
佐々木

【外来受診予約・お問い合わせ】
月~金  13:00〜16:30

(土・日・祝日休)

TEL.0985-51-3577

甲状専門外来について

甲状腺疾患の診療には、専門的・経験的な判断を必要とするものが少なくありません。
当院では経験豊富な甲状腺専門医が診療を行っており、的確な診断・治療を提供します。
診療の内容は主に、一般診察と血液※1・甲状腺超音波※2などの検査からなりますが、甲状腺のしこり(結節、嚢胞など)に対しては必要に応じ穿刺吸引細胞診(細胞検査による良悪性の鑑別)を行います。アイソトープ検査が必要な場合は、連携施設を紹介します。

※1 甲状腺ホルモン・自己抗体は採血後、約2時間で結果が分かります。
※2 甲状腺超音波検査:月・水・金・土 (予約制)

甲状腺疾患について

甲状腺疾患には主に、甲状腺ホルモンの異常(過剰あるいは低下)による疾患と、甲状腺全体の腫れや甲状腺の一部にできるしこり(結節や嚢胞など)による疾患があります。

1.甲状腺ホルモンの異常による疾患

甲状腺ホルモンが過剰となる代表的な疾患に、『バセドウ病』があります。また甲状腺ホルモンが低下する代表的な疾患に『慢性甲状腺炎(橋本病)』があります。バセドウ病や慢性甲状腺炎ではホルモン異常に加え、甲状腺が全体的に腫大することがあります。
この他、一過性のホルモン異常をきたすものに『無痛性甲状腺炎』や頚部に痛みを伴う『亜急性甲状腺炎』があります。また妊娠や出産をきっかけに甲状腺ホルモンに異常をきたすこともあり注意が必要です。

甲状腺ホルモン過剰による代表的な症状

動悸、頻脈、多汗、手の震え、体重減少、暑がり、下痢、月経異常、眼球突出、神経質・イライラ、甲状腺腫大

甲状腺ホルモン不足による代表的な症状

疲れやすい、寒がり、手足の冷感、体重増加、便秘、月経異常、うつ様症状、皮膚の乾燥、むくみ

2.甲状腺の腫れ、しこり(結節や嚢胞など)について

甲状腺は頸部にある『のどぼとけ』の下方に蝶が羽を広げたような形で存在する長さ3~5cmの臓器です。この辺りに“しこり”を触れる場合、甲状腺腫瘤の可能性があります。また最近では健康診断や人間ドックなどで甲状腺の腫れやしこりを指摘されるケースも増えています。
このような場合、血液検査・甲状腺超音波検査を行い、甲状腺の腫れやしこりについての評価が必要です。しこりの中には悪性腫瘍が存在することがありますが、その多くは比較的進行の遅い甲状腺乳頭癌です。悪性腫瘍と判明した場合には外科的切除が必要です。また悪性が否定しきれない場合やしこりのサイズが大きい場合は、時間的な経過を見たうえで患者様と相談のうえ外科的切除を行うことがあります。

甲状腺の病気と妊娠や不妊症との関係

甲状腺疾患は女性に多く、また妊娠適齢期の方も多いため、常に妊娠や不妊症などについて考えておく必要があります。甲状腺疾患では、妊娠前からの準備、妊娠中の定期的なチェック、内服薬の調節などが必要です。例えばバセドウ病で内服治療中の場合、妊娠前には計画的に内服薬の変更が行われます。
また甲状腺機能異常や甲状腺自己免疫異常と流産や不妊症との関連も知られており、不妊症で治療を受けている方には一度甲状腺機能の検査を行うことをお勧めします。甲状腺ホルモン異常がある場合、甲状腺ホルモンの補充療法を行うことにより妊娠に至ることがあります。

甲状腺 診療実績

超音波(エコー)検査

血液検査とともに甲状腺疾患の診療において不可欠な検査です。

甲状腺のサイズ、内部の性状、しこりの有無やその性状などを評価します。

検査件数

年度 件数
2016年度 985
2017年度 2381
2018年度 2536
2019年度 2640
2020年度 2539
2021年度 2707
2022年度 2869

 

穿刺吸引細胞診検査

超音波検査で甲状腺内にしこりを認めた際に、その良悪性の鑑別を行うための検査です。

超音波ガイド下に腫瘍の位置を確認しながら細い針で穿刺し、細胞を採取します。

甲状腺周囲のリンパ節が腫れている場合、リンパ節を穿刺し細胞を採取することもあります。

検査件数

年度 件数
2016年度 79
2017年度 270
2018年度 250
2019年度 201
2020年度 204
2021年度 215
2022年度 201