手洗いによる手荒れのケアをしましょう

【2021年01月18日】

感染予防対策のため、手洗いや消毒をこまめに行っている方が多いと思います。

冬はただでさえ肌の乾燥が気になりますが、手洗い・消毒を頻繁に行っていると、より乾燥・手荒れしやすくなります。
石鹸による手洗いやアルコール消毒液で手が乾燥し、皮膚バリアが壊れてしまうことで、手荒れが起きます。

 

手洗いのポイント

手肌に優しいハンドソープや石けん、消毒液を使う

「低刺激」や「保湿成分配合」のものを選びましょう。
また、液体石けんは濃度が濃く、洗浄力が強すぎる場合があります。できれば泡タイプを選び、液体、固形を使う場合もしっかり泡立てて使いましょう。

 

手洗い時には温水ではなく水で洗う

温水を使うと皮脂を必要以上に洗い流してしまいます。できるだけ水を使いましょう。

 

手を拭くときはこすらず、優しく拭き取る

水分を吸収させるように優しく拭き取り、水分が残らないようにしましょう。
拭き残しがあると、水分が蒸発するときに皮膚の水分まで一緒に蒸発させてしまい、より乾燥してしまいます。また、手洗い後にアルコール消毒をする場合も、水分が残っているとアルコール濃度が低下し、消毒の効果が弱まってしまいます。

 

手荒れ予防・保湿ケア

手荒れを予防するためには、上記の手洗いのポイントに気を付けつつ、保湿をしっかりと行うことが大切です。
手洗いや、消毒の度に保湿剤やハンドクリームを塗りましょう。洗浄により失った皮脂や保湿成分を補い、皮膚表面から失われる水分を皮膚に留めてくれます。
アルコール消毒を行う場合は、しっかり乾燥させてからハンドクリームを塗りましょう。

 

手が荒れてしまった場合

手洗い後にこまめに保湿対策を行っていても、かゆみや痛みが出たり、皮がめくれたり、ひび割れなどがおこった場合は、皮膚科専門医を受診しましょう。手荒れを放置していると、重症化(深い亀裂やひび割れ)や慢性化して治りにくくなる可能性があります。また、痛みから手洗いが不十分になってしまい、ウイルスが残りやすくなってしまいます。

手洗いや手指消毒などの感染対策は今後も長く続いていくと思います。
正しいケアを行い、健やかな手肌を保ちましょう。